長周期地震動を想定した繰り返し加振試験および実大ブレース型ダンパーをモデル化したFEM解析により、以下の項目について検証を行うことで、弊社摩擦ダンパーが長周期地震動に対して有効であることを確認しました。
周期3秒:振幅±18mm、加振時間 300秒(100サイクル)
周期5秒:振幅±17mm、加振時間 600秒(120サイクル)
周期3秒:累積摺動距離 約22m
周期5秒:累積摺動距離 約24m
周期3秒の加振では、要素モデルと実大ブレースモデルは同様の結果を示したが、周期5秒では実大ブレースモデルが要素モデルよりも温度上昇が大きい結果となった。これは、構造上、熱がこもりやすいことが原因と推定される。
但し、温度上昇は300℃以下であり、ダンパーの性能に及ぼす影響は無視出来るレベルと考えられる。又、いずれの結果も要素実験の温度が最も低くなっており、空気中への熱伝達現象のモデル化精度によるものと推定さられる。
要素実験とFEM解析の比較結果から、弊社摩擦ダンパーが長周期地震動に対して十分耐えうる能力があることを確認した。
要素実験の結果
① 加振終了後も、初期から大きな性能の低下がないことを確認した。
② FEMによる熱解析(要素実験をモデル化した解析)においても、試験時の温度上昇を推定できることを確認した。
※要素実験結果の詳細につきましては、下記の ”要素実験結果” をクリックしてください。
FEM解析の結果
① 要素実験およびそれをモデル化した熱解析の結果と比較して、やや温度上昇が早い傾向があり、最大温度も高くなる傾向が確認された。
② 周期5秒、±17mmで10分間加振しても、最大上昇温度は300℃程度であり、ダンパーの性能に影響を及ぼすものではないと考えられる。
ナビダイヤル:0570-011-511
上記がつながらない場合:045-680-2115
受付時間のご案内
■ 8:45~17:15 (土・日・祝日・年末年始を除く)
ナビダイヤル:0570-011-511
上記がつながらない場合:045-680-2115
受付時間のご案内
■ 8:45~17:15 (土・日・祝日・年末年始を除く)